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【遺留分Q&A-18】相続放棄者への生前贈与と遺留分

相続放棄者への生前贈与がある場合、遺留分の計算はどうなりますか。

 

くり子ちゃん
特別受益の遺産への持戻しを定めている民法903条は「共同相続人中に」被相続人からの特別受益を受けた者があるときは、それを遺産に持ち戻して算入すると規定しています。

そして、この規定は遺留分について準用されます(民法1044条)。

民法903条の文理解釈からは、相続放棄者は、そもそも共同相続人ではないため、同条の適用はなく、特別受益の持戻しは行われないことになり、同条を準用している遺留分についても同様となります。

したがって、相続放棄者に対する特別受益となる生前贈与があっても、当然には遺留分の算定基礎に算入することはできません

このような生前贈与は、一般の贈与の場合と同様に、民法1030条の要件を満たしている場合のみ、遺留分の算定基礎に算入され、かつ減殺の対象となります

民法1030条「贈与は、相続開始前の1年間にしたものに限り、前条の規定によりその価額を算入する。当事者双方が遺留分権利者に損害を加えることを知って贈与をしたときは、1年前の日より前にしたものについても、同様とする。」